その盛り沢山さが面白くもあり、焦点が定まらない感もあり。色々ある人間ドラマは、祐次郎や三船敏郎より、キャラの強烈さで辰巳柳太郎にかっさらわれた感あり。強調した自然音と無音の対比を使ったり、会話を聞く祐次郎の顔のどアップだけで見せたりといった、技巧的な演出が印象に残る。
posted at 04:07:14
『黒部の太陽』見終わった。幾つか思うところはあるが、堂々たる大作かつ力作であることは確か。映像のスケール感や臨場感は実に大したもの。スペクタクル大作かつ石原祐次郎のスター映画というポイントを抑え、労使関係などの社会派要素や批評も入れ、親子の確執や仕事の犠牲といったドラマ要素も。
posted at 03:54:19