細かい描写の例。例えば空や宇宙に憧れている少年が、アメリカのパルプ雑誌を読んでいるシーンがあり、私の記憶に間違いがなければ、あの挿し絵は確かラヴクラフトの「時を超える影」。この少年が映画館で見ているの映画も、500年後の未来に目覚めたヒーローものの「バック・ロジャース」。
posted at 04:21:28
RT @suikyokitan: 遊郭といえば売春禁止法直前の島原が舞台の溝口映画『噂の女』で、浪花千栄子扮する老女(うまい!)が客の接待をしているんだけど、どういう役職なんだろう。娼妓を引退した人なのか、完全に独立した仕事なのかわからない。 pic.twitter.com/ey3CaRziLB
posted at 04:08:14
そういった死の影が逆に生を照射し、浮かび上がるさざ波のような感情の揺らぎが、今度は瞬間の意義となり、それらが遺跡発掘という舞台に包まれることで、今この時と過去から未来へと壮大な時間の流れの対比となるという、そんな構成も見事。一つ一つの要素が丁寧に配置された作劇で、満足度高し。
posted at 04:05:42
『時の面影』見終わった。Netflix。イギリスのサットン・フー遺跡発掘逸話を描いた文芸ドラマ。静かに淡々としながらも、しみじみとした味わいの良作。発掘話と並行して、様々な事情を抱えた登場人物たちの思いが、抑制の効いたタッチで描かれる。開戦前夜という時代背景や、常に翳す死の影も効果的。
posted at 03:56:59